核分裂かくぶんれつのしくみ

ウランには燃もえるウラン235と燃もえにくいウラン238があります。
燃もえるウラン235に外そとから中性子ちゅうせいしが１個こ飛びび込むとウランが２つに割われます。
これが核分裂かくぶんれつでこのときに大おおきな熱ねつが出でます。
この熱ねつを利用りようして水みずを沸騰ふっとうさせ、蒸気じょうきを作つくります。

ウランが核分裂かくぶんれつを起おこすと新あたらしい中性子ちゅうせいしが2～3個こ飛とび出だします。
この中性子ちゅうせいしが次つぎのウランに飛とび込こむと次つぎの核分裂かくぶんれつが起おきます。
核分裂かくぶんれつが次々つぎつぎと続つづくことを連鎖反応れんさはんのうといいます。

ウラン燃料ねんりょう

原子力発電げんしりょくはつでんの燃料ねんりょうはウランです。
ウラン鉱石こうせきから不純物ふじゅんぶつを取とり除のぞき必要ひつようなウラン成分せいぶんを取とり出だした黄色きいろの粉こながイエローケーキです。
これを六ろくフッ化かウラン、二酸化にさんかウランという工程こうていを経へて、小指大こゆびだいの大おおきさに焼やき固かためたものをペレットといいます。
このペレットを燃料棒ねんりょうぼうの中なかに入いれます。

制御棒せいぎょぼうの役割やくわり

原子力発電げんしりょくはつでんでは、ウランの核分裂かくぶんれつで飛とび出だした中性子(ちゅうせいし２～３個こ)を制御棒せいぎょぼうでコントロール(吸収きゅうしゅう)して、
一定いっていの割合わりあいで核分裂かくぶんれつが続つづくようにしています。

安全あんぜんの確保かくほ

原子力発電所げんしりょくはつでんしょでは安全あんぜんのために、いろいろな対策たいさくが行おこなわれています。
放射線ほうしゃせんを出だす物質ぶっしつからの影響えいきょうをおさえたり(５重じゅうの壁かべ)、運転員うんてんいんが誤あやまった操作そうさをしても機械きかいが動うごかないように設計せっけいされています。
その一ひとつに、インターロックがあります。私わたしたちの生活せいかつの中なかにもよく似にた安全あんぜんシステムが採用さいようされています。