原子力ビギナーズ
電気の基礎知識
電気の基礎知識
電気って何だろう?
わたしたちの生活には、電気で動いているものがたくさんあります。
電気はどうやってつくられているのか?
電気の基本を紹介します。
電気は便利なエネルギー
電気のエネルギーは、熱、音、光、力など、さまざまな他のエネルギーに形を変えて私たちの生活に役立っています。電気を使っているものにはどんなものがあるでしょうか?
電気 ⇒ 熱
・電気ポット
・ドライヤー
・電気オーブン
電気 ⇒ 光
・照明
・テレビ
・信号機
電気 ⇒ 音
・スピーカー
・電子楽器
電気 ⇒ 力
・電車
・電気自動車
・洗濯機
発電に必要なのは磁石とコイル
導線をぐるぐる巻いたものをコイルといいます。
コイルに磁石を近づけたり遠ざけたりすると、コイルに電流が流れます。
反対にコイルに磁石を近づけたり遠ざけたりしても、電流は流れます。
このように磁石やコイルを動かして、コイルに電流が流れる現象を電磁誘導と言います。
コイルに電気を流すと…?
鉄の棒にコイルを巻いて電気を流すと
磁石になります。
これを電磁石といい、コイルの巻き数が
多いほど、また電気をたくさん流すほど、
強力な磁石になります。
電磁石のS極・N極は、コイルに流す電流の向きによって決まり、電流の流れる向きを変えると、S極とN極を変えることもできます。
電流、電圧、電力の関係
電気の説明で良く使われる「電流」「電圧」という言葉を知っていますか?電気の流れを水に例えると、水の量は「電流」、水の高低差は「電圧」で例えることができ、電流にはアンペア(A)、電圧にはボルト(V)という単位が使われます。
また、1秒間あたりに使われる電気エネルギーの値を電力(消費電力)といいます。
電力の単位には、ワット(W)が使われ、電流や電圧が大きくなると、電力も大きくなります。
直流と交流の違い
電気の流れ方には、「直流」と「交流」の2種類があります。
直流の電気は、電池から流れる電気のように、プラス極からマイナス極に向かって流れていて、向きや電流・電圧が変わりません。
交流の電気は、発電所から家のコンセントに届けられる電気のように、プラス極とマイナス極が決まっていなくて、流れる向きや電圧が周期的に変化します。