原子力とエネルギーの学習遊園地。

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原子力Q&A
安全性
平成3年2月に美浜発電所2号機で蒸気発生器伝熱管の損傷から緊急炉心冷却装置が働くという事故がありましたが、どのような状況だったのですか?
関西電力(株)美浜発電所2号機(加圧水型軽水炉 定格出力50万キロワット)で平成3年2月9日、蒸気発生器の伝熱管の1本が破断し、このため原子炉が自動停止し、緊急炉心冷却装置が働くという事故が発生しました。                        これは、わが国において初めて冷却水の流出により緊急炉心冷却装置が実作動したものでしたが、事象発生に伴う放射性物質の放出はごくわずかであり、周辺環境への影響は認められませんでした。
調査の結果、原因は、伝熱管の振動を抑制するための振れ止め金具が設計どおりの範囲まで挿入されておらず、大幅に挿入不足であったため、伝熱管に異常な振動(流力弾性振動と呼ばれています)が発生し、その結果、高サイクル疲労(力が繰り返し(10万回以上)加わることで材料が力に耐えられなくなる現象)により破断に至ったものと判明しました。振れ止め金具が設計どおりの範囲まで挿入されていれば、管と管支持板との隙間が詰まっているかどうかにかかわらず、今回と同様な事象が発生することはないと考えられます。さらに美浜発電所と同じタイプの加圧水型炉(PWR)の蒸気発生器において、同様な原因により伝熱管が破断するようなことはないということも確認されています。
また、今回の事象を踏まえ、通商産業省(当時)を始め、電力会社などは再発防止対策などを推進し、国の安全確保対策などを既に実施しているほか、電力会社においては、自主保安の強化、技術開発の推進などの中長期的な課題にも取り組んでいます。

 



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