原子力とエネルギーの学習遊園地。

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原子力情報・データ
やさしい原子力
Q


原子力発電所で発生する放射性廃棄物はどう処理しているの?


A
気体や液体廃棄物は適切に処理し、十分安全なレベルであることを確認した上で環境に放出します。固体廃棄物は容積を小さくしてドラム缶に詰め保管します。

放射性廃棄物の処理方法

 原子力発電所は運転に伴って気体・液体・固体の低レベル放射性廃棄物が発生しますが、いずれも適切に処理しています。


気体
 気体廃棄物は専用の処理装置によって放射能を減衰させ、フィルターなどで粒子状物質を除いた後、放射性物質の濃度を測定し安全を確かめた上で、排気筒から大気中に放出しています。

液体
 洗濯水など放射能レベルの極めて低い液体廃棄物は、ろ過した後、安全なレベル以下であることを確認した上で海に排水しています。その他の液体廃棄物は、フィルターやイオン交換樹脂でろ過、脱塩、または蒸発濃縮します。ここで処理された水の多くは再利用し、濃縮廃液はアスファルトなどで固化してドラム缶に密閉します。

固体
 固体廃棄物のうち、フィルターや使用済のイオン交換樹脂などは貯蔵タンクで一定期間貯蔵し、放射能を減らしてからドラム缶に詰めます。また、古い作業着や使用済のペーパータオル、点検作業などで使った器具などは焼却や圧縮して容積を小さくしてからドラム缶に詰め、発電所敷地内の貯蔵庫で一時保管します。

原子力発電所からの放射線量は、自然放射線量の1000分の1以下

 原子力発電所から放出される気体・液体廃棄物によって周辺の人々が受ける放射線量は、法令で年間1ミリシーベルト以下に定められていますが、電気事業者では法令値の20分の1である「年間0.05ミリシーベルト以下」を目標にしています。その結果、各原子力発電所からの実際の放出量は「年間0.001ミリシーベルト以下(評価実績)」で、これは自然界から受ける放射線量の1000分の1以下になっています。


低レベル放射性廃棄物の処分

 原子力発電所で発生する固体廃棄物は、再処理工場などで発生する高レベル放射性廃棄物と区別され、「低レベル放射性廃棄物」と呼ばれています。各発電所で保管されている低レベル放射性廃棄物のドラム缶は、青森県六ヶ所村にある日本原燃(株)の「低レベル放射性廃棄物埋設センター」に計画的に輸送されて埋設処分されます。


高レベル放射性廃棄物の処分

  原子力発電所で発生した使用済燃料を再処理してウランやプルトニウムを回収した後に残る廃液を「高レベル放射性廃棄物」といいます。
 高レベル放射性廃棄物は核分裂生成物などが主成分で放射性物質の濃度が高い上に、熱を出すため、耐久性・耐熱性・安全性に優れたガラス素材と一緒に固めて「ガラス固化体」にします。この固化体は青森県六ヶ所村の「高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター」で30~50年間一時貯蔵した後、地下300メートル以上の深くて安定した地層に、最終処分する計画になっています。




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