原子力とエネルギーの学習遊園地。

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原子力情報・データ
やさしい原子力
Q


放射線は人体にどのような影響を与えるの?


A
放射線による人体への影響は、受ける量によって違います。

放射線が人体に与える影響

 私たちは毎日の暮らしの中で、いろいろな放射線を受けています。自然界には宇宙から飛んでくる宇宙線、大地や食物に含まれている放射性物質からの放射線などがあり、これらは自然放射線と呼ばれています。また、人工放射線として、レントゲン検査や胃の透視検査などで受ける医療用の放射線、原子力発電所からの放射線があります。自然放射線と人工放射線の違いは、放射線が発生する源が自然によるものか人工によるものかだけです。人体へ与える影響は、受ける放射線の量が同じであれば、自然放射線と人工放射線の間に違いはありません。

 日常生活で受ける量より、はるかに多い放射線を受けると、体を通過した放射線が細胞を壊したり細胞の働きを止めてしまいます。受けた量が比較的少ない場合は、もともと体に備わっている修復機能が働いて回復しますが、一度に多量の放射線を受けると、正常な細胞の回復力が追いつかなくなって障害が現れたり、極端な場合は死に至ることもあります。人体が放射線を受けた時、その影響の度合いを測るものさしとしてシーベルトという単位が使われますが、おおむね200ミリシーベルト以下では障害が現れないことが分かっています。



放射線の発生

 原子核の中には余分なエネルギーを持った不安定な状態で存在しているものがあり、これらは放射線を出して安定した原子核になろうとします。









放射線の種類と働き


 放射線には、アルファ線・ベータ線・ガンマ線・エックス線・中性子線などがあります。どれも人間の五感で感じることはできませんが、次のような働きがあります。
 (1)物を突き抜ける「透過力」
 (2)フィルムなどを感光させる「写真作用」
 (3)特別の物に当たると目に見える光を出す「蛍光作用」
 (4)物を突き抜ける時にプラスイオンとマイナスイオンに切り離す「電離作用」※  
 
(※
細胞の増殖を抑えたり、壊死させる働きもあります。)



アルファ線
放射性物質から飛び出したプラスの電気を持った重い粒子。空気中で数センチ飛ぶと止まり、紙1枚で止められる。

ベータ線
放射性物質から飛び出したマイナスの電気を持った軽い粒子(電子)。空気中で数メートル飛ぶと止まり、アルミ板程度の金属で遮ることができる。

ガンマ線・エックス線
放射性物質から飛び出した光や電波と同じような性質を持つ電磁波。透過力が強いが、鉛板やコンクリートで減衰する。

中性子線
ウランなどが核分裂する時に2~3個飛び出す電気的に中性の粒子。透過力が強いが、コンクリートや水で減衰する。


放射線と放射能の違い

 放射線を出す物質のことを放射性物質といい、放射性物質が放射線を出す能力のことを放射能といいます。これらの関係を電球と光に例えると、光を出す電球が放射性物質で、光が放射線に相当します。一般的には放射性物質のことを、放射能と呼ぶこともあります。(例)「放射能漏れ」=放射性物質が外に漏れること。


放射能の減り方

 放射能は時間とともに減っていきます。放射性物質が持つ放射能の強さが半分になる時間を半減期といい、その減り方は原子核の種類によって様々です。



(人工)とは、もともと天然には存在しないもので、人工的につくられた放射性物質のこと。


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