野の花
春の盛り。
野原に咲く鮮やかな花の色が目に飛び込んできます。
その花にたわむれるチョウやハチ。
野の花は、自然の中でいろいろなものの助けを借りて新たな命(種)をつくっています。
虫
花は、いろいろな
形や
色、
強い
香り、
甘い
蜜で
虫たちを
誘い、その
力を
借りて、
受粉し
種を
作ります。
花は、
虫に
蜜をあげて、
花粉を
運んでもらっています。また、
効率よく
虫に
花粉を
運んでもらうため、
特定の
虫だけが
蜜を
吸えるように、
複雑な
花のしくみを
持つものもあります。
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ノアザミやタンポポなどは、チョウが見つけやすいよう鮮やかな赤やオレンジの花を咲かせます。また、チョウの長い口先で蜜を吸いやすいように花の奥に蜜を蓄えています。
ハルジオンは、ハナアブ(ハエの仲間)が蜜を吸いやすいように皿状の花びらをしています。
スイカズラは、夜に活動するガに花粉を運んでもらうため、暗くてもわかるように白や黄色の花をつけます。横向きに咲く細長い筒状の花で、蜜の量が多く、強くて甘い香りを放ちます。
アブラナには、蜜のありかを教えるマーク(蜜標)があり、ハナバチを誘います。蜜標には、人間には見えない紫外線を吸収し、虫には黒く見えるそうです。
レンゲソウの花は、2つの花びらがぴったりとくっついています。ハチが下の花びらに止まると、重みで花びらが下がり、蜜を吸おうと花の奥に潜り込んだハチの腹や足にたっぷりと花粉が付くしくみになっています。
風
オオバコやスイバなどは、風が花粉を運んで、受粉し種を作ります。虫を引きつける必要がないので小さくて見つけにくい花が多いようです。
蕾
スミレやホトケノなどには、つぼみが花開くことなく、おしべとめしべが触れ合って自分で受粉し、種を作るものもあります。
種で仲間を増やす方法
アリの運び屋さん
ヒメオドリコソウやホトケノザ、スミレの種にはこんもりした「おまけ」が付いています。これは甘い脂肪の固まりで、アリの大好物。種をアリの巣まで運んでもらい、そこで仲間を増やします。
野原や道ばた、近くの公園など、身近なところでもたくさんの野の花が咲いています。
顔を近づけて、一度じっくり観察してみませんか?