原子力とエネルギーの学習遊園地。

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原子力情報・データ
№164
いきいき地球GO! vol.16

クラゲのふしぎ

ゼリーのように透(す)き通《とお》っていて、水《みず》の中《なか》をふわふわ漂《ただよ》うクラゲ。
クラゲが地《ち》球《きゅう》に現《あらわ》れたのは恐《きょう》竜《りゅう》よりずっと前《まえ》です。
その頃《ころ》からあまり姿《すがた》を変《か》えず、現《げん》在《ざい》までその子《し》孫《そん》が生《い》き続《つづ》けています。
そんなクラゲのふしぎをみてみましょう。

ミズクラゲの一生(いっしょう)

ミズクラゲの一生
↑クリックで拡大するよ!


変《か》わったクラゲ

   クラゲの種《しゅ》類《るい》は世《せ》界《かい》で3000種《しゅ》以《い》上《じょう》、日《に》本《ほん》では250種《しゅ》ほどいます。
その中《なか》から変《か》わった珍《めずら》しいクラゲを紹《しょう》介《かい》しましょう。

◎傘《かさ》の大《おお》きさ ●主《おも》な生《せい》息《そく》地《ち》
共同(きょうどう)生活(せいかつ)
ギンカクラゲ

たくさんのクラゲが集(あつ)まってひとつのクラゲになります(群(ぐん)体(たい))。傘(かさ)や触手(しょくしゅ)、食(た)べ物(もの)を消化(しょうか)するものなどそれぞれ役割(やくわり)分担(ぶんたん)をしています。

◎約(やく)3~4cm
●北海道(ほっかいどう)から沖縄(おきなわ)
光(ひか)る!
オワンクラゲ
生殖(せいしょく)腺(せん)や傘(かさ)のふちが光(ひか)ることで有名(ゆうめい)です。


◎約(やく)5~20cm
●本州(ほんしゅう)

猛毒(もうどく)
アンドンクラゲ

形(かたち)が行灯(あんどん)に似(に)ているので、その名前(なまえ)が付(つ)けられましたが、触手(しょくしゅ)が猛毒(もうどく)なので「デンキクラゲ」とも呼(よ)ばれています。

◎約(やく)2~3cm
●北海道(ほっかいどう)南部(なんぶ)から沖縄(おきなわ)
そっくりさん
カミクラゲ

日本(にっぽん)だけにしかいない美(うつく)しいクラゲ。
多数(たすう)の長(なが)い触手(しょくしゅ)がまるで髪(かみ)の毛(け)のよう。

◎約(やく)5~6cm
●本州(ほんしゅう)から九州(きゅうしゅう)
同居(どうきょ)人(にん)
タコクラゲ

傘(かさ)のベージュ色(しょく)は、共生(きょうせい)している小(ちい)さな「藻(も)」の色(いろ)。この藻(も)は光合成(こうごうせい)で作(つく)った養分(ようぶん)や酸素(さんそ)を与(あた)えてくれ、クラゲは住(すみ)家(か)を提供(ていきょう)してくれる大切(たいせつ)な同居(どうきょ)人(にん)です。

◎約(やく)8~15cm
●本州(ほんしゅう)中部(ちゅうぶ)から沖縄(おきなわ)
カラフル
ハナガサクラゲ

傘(かさ)全体(ぜんたい)に付(つ)いている触手(しょくしゅ)は毒(どく)がありますが、とてもカラフルで美(うつく)しいクラゲです。

◎約(やく)4~5cm
●本州(ほんしゅう)中部(ちゅうぶ)から九州(きゅうしゅう)

 


クラゲの利用(りよう)

   海(うみ)の厄介(やっかい)者(しゃ)とされているクラゲを有効(ゆうこう)に利用(りよう)し、資源(しげん)として消費(しょうひ)する研究(けんきゅう)や開発(かいはつ)が進(すす)められています。

●食品(しょくひん)や医療(いりょう)品(ひん)として利用(りよう)
   大型(おおがた)クラゲの傘(かさ)をそのまま薄(うす)く切(き)って、しゃぶしゃぶにしたり、ヨーグルトやアイスクリーム、寿司(すし)種(だね)にも利用(りよう)されています。福井(ふくい)県立(けんりつ)小浜水産(おばますいさん)高校(こうこう)では、クラゲの粉末(ふんまつ)を使(つか)って「豆腐(とうふ)」を作(つく)ったり、「くらげクッキー」を商品(しょうひん)化(か)しました。また、健康(けんこう)ブームを受(う)けて、クラゲのコラーゲンはサプリメントの原料(げんりょう)としても注目(ちゅうもく)されています。


↑「くらげクッキー」の販売(はんばい)風景(ふうけい)


●研究(けんきゅう)開発(かいはつ)中(ちゅう)の利用(りよう)方法(ほうほう)
  • 福井県立大学(ふくいけんりつだいがく)では大型(おおがた)クラゲからガンや白血病(はっけつびょう)の診断(しんだん)薬(やく)に使(つか)われる「レクチン」を取(と)り出(だ)す方法(ほうほう)を開発(かいはつ)し、実用(じつよう)化(か)に向(む)けて研究(けんきゅう)中(ちゅう)。
  • オワンクラゲの光(ひか)るタンパク質(しつ)を利用(りよう)して、ガン細胞(さいぼう)を光(ひか)らせ、ガンの転移(てんい)発見(はっけん)に利用(りよう)。
  • 養殖(ようしょく)魚(ぎょ)や家畜(かちく)のエサとして利用(りよう)。
  • 海外(かいがい)の温泉(おんせん)施設(しせつ)では、ミズクラゲの拍(はく)動(どう)(※)による マッサージ効果(こうか)を用(もち)いて、神経痛(しんけいつう)やリウマチの治療(ちりょう)に利用(りよう)。
※クラゲが傘(かさ)を開閉(かいへい)する運動(うんどう)

クラゲの増加(ぞうか)!

   夏場(なつば)、瀬戸内海(せとないかい)にはクラゲが、冬場(ふゆば)になると日本(にっぽん)近海(きんかい)に大型(おおがた)クラゲが大量(たいりょう)に現(あらわ)れます。定置網(ていちあみ)に入(はい)り込(こ)んで魚(さかな)に害(がい)を与(あた)えたり、その重(おも)みで網(あみ)を破(やぶ)ったりと、漁業(ぎょぎょう)に与(あた)える被害(ひがい)は深刻(しんこく)です。なぜクラゲはこんなに増(ふ)えたのでしょうか?
   クラゲが大量(たいりょう)発生(はっせい)した理由(りゆう)は、わたしたち人間(にんげん)が招(まね)いた海洋(かいよう)環境(かんきょう)の悪化(あっか)や地球(ちきゅう)温暖(おんだん)化(か)によるものといわれています。環境(かんきょう)を守(まも)るために、わたしたちができることを一度(いちど)考(かんが)えてみませんか?

クラゲの増加!
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